2023年12月26日火曜日

超簡単!最短5日!中国観光ビザ申請完全攻略!

中国観光ビザ(Lビザ)の申請方法について説明します。 

2023年12月26日現在、日本人が観光目的で中国へ渡航する際はビザの申請が必要になります。 

コロナ前までは中国へ渡航する際、日本人ならノービザで渡航できていた、 
また日本人の場合、多くの国々でビザが不要、というだけあって、
観光で行くためにビザを取得するのがどうしても面倒に感じてしまいます。
ですが、観光ビザ申請も決して難しくはありません。
実際に私が申請した経験をもとに、申請方法を説明していきます。

私が大阪在住ですので、大阪で申請した場合をベースに説明しますが、東京、名古屋など他のエリアでの申請の場合でも参考になるかと思いますので、ぜひご覧ください。 

 まず観光ビザ申請のために必要の物は下記の4つです。 
①パスポート 
②中国ビザ申請表
③中国までの飛行機情報と滞在ホテル情報、もしくは招聘状  
④顔写真 

中国観光ビザ申請において、②中国ビザ申請表作成が80%くらいの作業量を占めますので、このあたりを詳しく説明していきます。

①パスポート
こちらは当然ですが、ビザ申請後、1ページまるまる使ってビザのシールを貼るので、ページの余白が十分にあることを確認しておきましょう。 また顔写真ページのコピーも必要です。忘れてもビザセンターにコピー機があるので、大丈夫です。

②中国ビザ申請表 
中国のビザ申請表は中国ビザセンターのサイトからオンライン上で作成していきます。 (東京、大阪、名古屋の場合)


中国ビザセンターのサイトに入って、トップページ上の「査証高速リンク」をクリックします。


続いて、左下のオンラインによる申請表入力の「申請表入力」をクリックします。


いろいろ条項が出てくるので、「同意」をクリックします。


「新しい申請表を作成する」を選択し、下の「新しい申請表を作成する」をクリックします。




さて、ここから各項目に従って個人情報などを入力していくのですが、ポイントだけお伝えしていきたいと思います。

まず1.1項目に顔写真をアップロードする必要があり、スマホで撮ればよいのですが、ちゃんと規定に沿って撮影しないと、システムにNGと判断されてしまいます。特に背景は白色と決まっており、結構ちゃんとした白色じゃないとNG判定を受けてしまいます。私も何度も撮り直しました。



1.6項目の身分証明書番号はマイナンバー番号でOKです。




2.1では観光なら「(L)Tourism」を選択、個人旅行なら「Independent tourist」を選択します。



2.3Aの「ビザの有効期限」、ちょっとわかりにくいのですが、おそらく希望するビザの有効期限ということなので、3か月以内に渡航予定であれば、「3」と書いておけば大丈夫です。

2.3Bは滞在予定日数を記入します。ちなみに何日と書いても、通常であれば30日間有効のビザを発行してくれるはずです。


3.2直近5年間の職歴、ここも項目通りに書いていけばいいのですが、「責任者指名」、「責任者の連絡先」は会社のHPに記載されている代表者の名前と電話番号でいいと思います。


6.2「中国国内招聘元」はいなければ、「該当なし」にチェックしてください。いる方は項目通りに記載してください。


第10項目まで記入を終えて、「申請表を提出する」をクリックし、申請表をプリントアウトします。こちらで申請表の作成は完了です。

③ー1飛行機とホテル情報
申請時時点で、飛行機の予約とホテルの予約をしておく必要があります。
Eチケットや予約表など予約したことを証明できる書類をプリントアウトすれば大丈夫です。

③ー2招聘状
招聘状があれば、事前に飛行機やホテルを予約する必要はありません。
招聘状というと、なんだかややこしそうと思いますが、所定の用紙に中国国内にいる中国籍の人、誰でもいいので、その人の名前や住所を記載、またその人の身分証の表と裏のコピーがあれば大丈夫です。仲の良い中国人の知り合いがいるのなら、その人に協力してもらいましょう。



④顔写真
縦4.8㎝x横3.3㎝の顔写真が一枚必要です。事前に撮ってなくても、ビザセンターに証明写真機があるので大丈夫です。

これで事前に準備するものは以上です。
これら4つを持って中国ビザ申請センターに行けば大丈夫です。
以前はオンラインにて事前予約が必要でしたが、12月26日現在、大阪、東京、名古屋のビザセンターすべて、事前予約不要になりました。直接行けば大丈夫です。

ビザセンターの窓口で申請後、最短4営業日ほどでビザ手続きが完了しますので、再度ビザセンターへ行き、パスポートを受け取ります。料金は受け取る際に支払います。一次査証の場合、査証料金2,250円、ビザセンター手数料5,500円(税込)、で合計7,750円かかります。(これがちょっと痛い出費)

申請表作成30分、申請から受け取りまで4日、1週間もあればビザは取得可能です。少し手間はかかりますが、決して中国への旅行が難しいわけではありません。
機会があれば、ビザを取って中国へ行ってみてください。




2022年4月16日土曜日

上海ロックダウン日記

ロックダウンの中、PCR検査で並ぶ様子

上海ロックダウン実施の発表

 3月27日の夜、上海市が東側、西側に分けてロックダウンすると発表しました。当初、その期間はまず東側が3月28日午前5時から4月1日午前5時までの96時間、西側が41日午前3時から4月5日午前3時までの96時間としていました。東側の人からすれば、発表された9時間後にロックダウンが開始されるという何とも突発的なできごとで、おそらく大勢の人々がスーパーへ駆け込み、食糧を買いだめしていたかと思います。

 西側の人は4日間の猶予がありましたが、私の居住区の場合で言いますと、ロックダウン発表時はすでに封鎖中でした。上海市ではこのロックダウンが行われる前の3月初旬頃から、エリアごとに分けて、封鎖するという政策がとられていました。3月30日に封鎖は解除される予定でしたが、このまま解除されずにロックダウン期間に入ってしまうのではないか、とずいぶん恐れていました。実際エリア別の封鎖中にそのままロックダウン期間に突入し、もう長いこと家から出られない人もいます。幸い、予定通り30日のお昼ごろには解除され、30日、31日の2日間で外に出かけ、スーパーで買い物をすることができました。しかしその頃にはだいぶ商品は欠品しており、買える品数はだいぶ限られていました。

ちなみに、ロックダウンが開始される数週間前までは上海市はロックダウンをする予定はないと発表しており、SNS上で「上海がロックダウンされる」いうデマを流した人間が警察に捕まったという報道もありましたが、皮肉にもそのデマが現実となってしまいました。

ロックダウン発表の記事

ロックダウン開始

4月1日、西側のロックダウンが開始され、本来であれば東側のロックダウンが解除される日でした。しかしその時の上海の感染者数は無症状を含めて1万人を越えて、全く減少する傾向がなく、東側は引き続き継続という形になってしまいました。この時西側の人たちは、自分たちも96時間では解除にはならないだろう、と思ったことでしょう。

そこで困ったのは食事です。当初96時間のみの封鎖と聞いていたので、食糧はそこまでたくさん蓄えていませんでした。ロックダウンの中、私たちはフードデリバリーサービスを利用するしか食糧を手に入れる手段はありませんでした。

上海政府はロックダウン期間中でも、フードデリバリーサービスなどの営業は保障し、一部の小売店やスーパーの営業、配送員の外出を認めていました。実際にロックダウン開始後の数日間はそのサービスはちゃんと使え、家まで届けてもらうことはできました。しかし4、5日過ぎると、大勢の人々がそこに集中するわけなので、在庫はすぐ無くなってしまい、またアクセスが殺到し、サイトがダウンし、食糧が買えないという状況になってしまいました。

ロックダウン開始から数日後、購入サイトは売り切れ状態に

そんなとき、食糧確保のためにいろいろと調べていた私はあるサービスを発見しました。「幇我買」というサービスです。同じく食糧などを家に届けてくれるサービスなのですが、普通のフードデリバリーと少し違うのは、先に配送員とマッチングして、それから配送員に必要な物を伝え、それを買ってきてくれるというものです。これは非常に便利でした。しかし、このサービスも数日後にはなかなか配送員とマッチしないという状況になってしまいました。このサービスは配送料として最低1520元ほど配送員に支払い、なかなかマッチングしない場合に配送料を上乗せすることができるのですが、あまりにもマッチングするのが困難で、200元払ってようやくマッチングできた、という声も聞かれました。


政府からの食糧配給

政府からの無償の食糧配給もありました。居住区によって、その頻度、品物は様々ですが、私の場合、4月2日と4月9日、計2回の配給がありました。野菜が多めで、その他冷凍のステーキ肉やお米ももらいました。

2回目の配給

共同購入が主流に

食糧供給がままならない原因のひとつは配送員不足です。それを解消するために、食糧調達の術は「団購」と呼ばれる共同購入方式が主流となっていきました。団購とは売り手側は30人分や50人分単位で食糧を提供し、買い手は同じ居住区の住民たちと協力して、その分をまとめて購入するというものです。住民たちはWeChatでグループチャットを作って、住民たちと話し合います。

一見効率の良い方法には見えますが、実施するうえでいろいろと弊害も見えてきました。まず何より自分が欲しいと思っても、何十人の購入希望者を集めないと購入できません。代表者が何号室は1人分、何号室は2人分とエクセルを用いて、まとめてくれるのですが、それもなかなか大変です。やっと必要注文分まとまったと思ったら、時間切れになっていたり、何号室の人からまだお金が回収できてないだったり、さらには何十人分にも及ぶ高額なお金を送金したら、連絡が途絶え、だまされたということも耳にします。また中国語ができない外国人やご年配の方はなかなかその団購の輪に入れず、きっと食糧確保に苦労しているかと思います。

ちなみに購入サイトの中にはシステム上で同じ住民の購入、団購成立までを管理してくれるものもあり、それは非常に便利です。


食糧購入困難の中で垣間見れた中国人の優しさ

食糧購入がままならない中、住民同士で物々交換が行われるようになりました。中国で生活していて感じるのは、知らない人同士でも気軽に会話できるのが中国人の特性で、今回もその特性が十分に活かされていました。私も見ず知らずの住民から油をもらったり、代わりにチョコレートをあげたりしました。中には手に入れた食材を自主的に他の住民に配る人もいて、そこには助け合い精神が生まれていました。私が中国のSNSに「食べ物が少なくなってきた、どうしよう?」とツイートしたところ、「隣人に助けを求めたらいいよ!」「隣人に食べ物借りよう!大丈夫!」というコメントももらい、きっと中国には日頃からそのような助け合いの習慣があるんだろうなあ、と感心しました。中国のとても素敵な一面だと思います。


ロックダウン解除の条件発表

無期限のロックダウン期間が続く中、4月9日、上海政府はロックダウン解除の条件を発表しました。簡単に言うと、14日間同じ居住区で陽性者が一人も出なかった場合、外出可能になるというものです。中にはこの文章を書いている4月16日時点で、無事解除された居住区もあるようですが、移動できるのは同じ街道内(日本でいうと丁目とか番地くらいのエリア)で、お店もほとんど開いておらず、ロックダウン前の状態に戻るのはまだほど遠そうです。しかも今のルールだと、もし同じ居住区に陽性者が出ると、また14日間封鎖ということになります。


 そして今後は

私の居住区では最後に陽性者が出たのは4月7日で、このまま感染者なしなら21日には解除される予定です。ただ解除条件に達しても、そのエリアの行政の判断で解除しないところもあるようです。全く終わりが見えません。この日記の続編を書かなくて済む状況になってほしいですが、おそらくまた何か書くことになりそうです。


ロックダウン前日に撮影した上海の夜景