2014年9月8日月曜日

アンコールワットへの道⑨〜奇跡が起きる!?〜

上海浦東国際空港に到着。シェムリアップ行きの便はすでにチェックインが始まっていた。搭乗できる保証もない僕たちは奇跡だけを信じて並んだ。だんだん自分の番が近づくにつれ、なぜだか緊張してきた。あらかじめ準備してきた言葉を落ち着いて話そう。

まず僕たちは普通に予約している感じでチェックインカウンターのスタッフに話しかけた。もし関空で対応してくれたスタッフの言うことを信用するならば、僕らのために予約をしてくれているはずだ。

今目の前にいるグランドスタッフはカチカチとパソコンを鳴らす。僕たちは祈った。しばらくすると、訓練生の彼女が内線で「お客様の名前がないんですけど、どうすればいいですか?」と言った。はあ、やっぱりダメか・・・。

スタッフは僕らに「すいませんが、あちらのカウンターに言って頂けますか?」と言った。そこはキャンセル待ちなどの対応するカウンターだった。立っていたのはさっきの訓練生とは違い、40代くらいのベテランスタッフだった。

僕は念のため、もう一度「関空の中国東方航空のスタッフが僕たちのために本日の便を予約してくれているはずなのですが、確認していただけますか?」と聞いた。しかし答えはやっぱり「お名前はありません」だった。

「明日の便だったらまだ席が空いているので、乗れるでしょう」とベテランスタッフ。乗れるでしょうって、僕たちのために予約はしてくれないの?僕はこう悟った。他の航空会社はどうかわからないが、中国東方航空の場合、乗り遅れてしまった場合は、次の便に空席があれば、振替ができるが、あらかじめ予約はさせてくれない。あくまで僕らの優先順位は一番低いのだ。

このまま諦めるわけにはいかない。僕らは最終手段・キャンセル待ちをすることにした。キャンセル待ちをするのは人生初だったが、僕は知識として、満席の飛行機でも何らかの理由で空いてしまうのはよくあることだと知っていた。

ベテランスタッフは「16時15分にチェックインを締め切るので、その時点で空いていれば、乗れますよ」と言い、「その時間帯、私はここにいないから、別のスタッフに伝えておきます」と付け加えた。さすがベテランだけあって、対応はしっかりしていた。僕たちは最後の賭けにでた。16時15分まで1時間と少しある。もう1時間待つことくらい慣れてしまった。ずっとカウンター横に座り込んで待った。

僕たちはちょっと早めの16時10分に再びキャンセル待ち専用のカウンターに並んだ。僕たちの前には5人のおじさんたちがいた。このおじさんたちがまた長い。まだかまだかと我慢していたが、耐えきれなくなって、となりにいたもう1人の男性スタッフに、「キャンセル待ちしてるんです。乗れますか?」と聞いた。その男性スタッフは業務している女性スタッフに聞いた。すると女性が「可以(乗れる)」言っているのが聞こえた。ま、まさか、乗れるの!?

99%諦めていた僕たち、半信半疑でカウンターに。「可以坐嗎?(乗れますか?)」と僕。緊張の一瞬。

「可以坐(乗れますよ)」

よっしゃー!!僕の顔には笑みがこぼれた。中国語のわからない僕の彼女はまだ状況を把握できていない。「乗れるってよ!奇跡やー!!」

こんなに嬉しいと思ったことは久しぶりだった。もともと2日半の旅がたった半日になってしまったものの、1日半に取り戻した。諦めなくてよかった。粘ってよかった。一か八かで空港へ向かった僕の判断は正しかった。

搭乗まで時間がない。僕たちは駆け足で搭乗口へ向かった。

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