2013年11月21日木曜日

海外気分を日本で味わう⑥〜立雲峡から眺める竹田城跡〜

午前3時50分に目覚ましをセットしていたのだが、僕は3時40分に目を覚ました。不思議なことに僕はいつも目覚ましが鳴る直前に目を覚ます。何か“体内目覚まし時計”みたいなものが備えられているのだろうか。寝る直前、明日は4時に起きないとって考えて寝ると、ちゃんと起きてしまう。

僕が起きた物音で、僕のパートナーも起き始めた。まだまだ眠たそうだ。本当ならゆっくりさせてあげたいが、今回ばかりはそうもいかない。4時半にはもう車に乗らなければならないのだ。

4時15分くらいに集合場所である1階に行くと、まだ誰も来ていなかった。車もまだ来ていない。そして暗い。そして寒い。それでも今話題の雲海が見られる(かもしれない)と思うとワクワクしてきた。しばらくするとまず車が到着。白いワゴン車で、30代くらいのお兄さんが運転していた。それに続いて、お客さんが集まり始めた。総勢8人くらいだろうか。若い人は僕らくらいで、あとは40、50代くらいのご夫婦だった。

暗闇の中、黙々と車が走って行く。だんだんと道は細くなって行き、やがて山道を登り始める。相当慣れていないと、この暗闇の中を車で走るのはかなり危険だ。

立雲峡の駐車場に到着。まだ朝早いというのに、駐車場には車がたくさんだ。もう空いているところはほとんどなかった。さすがは今話題になっているだけある。

まだ真っ暗なので、運転手さんが懐中電灯をお客さんに渡してくれた。サービスが行き届いている。

さあ、ここから展望台へ。多少歩くことは覚悟していたが、なんと一番眺めが良い第三展望台までは徒歩25分かかるという。しかも山道だ。

真っ暗な中、山道を歩く。もし懐中電灯を持っていなかったら、大変なことになっていた。もし個人で来ていたらそういう運命になっていただろう。

10分くらい歩くと第一展望台に到着する。けれど第一展望台に留まる人は1人もいない、みんなやっぱり一番上まで目指すのだ。

またしばらく歩くと滝の音が聞こえてくる。ただ滝は見えない。それくらいまだ暗いのだ。懐中電灯だけでは範囲が狭いので、iPhoneのLEDライトも使用する。第二展望台も通り過ぎ、あともう少し。息がずいぶんあがってしまった。

人の集まりが見え始めた。やっと着いた!心の中でそう叫んだ。そして人の多さに驚いた。それほど広くない空間に50人以上はいただろう。みんなすでにカメラを構えている。

明るくなるまで、あと40分くらいはありそうだったので、ほとんどの人はシートなどを敷いて、腰を下ろしている。不運なことに僕らはシートやそれっぽいものは一切持っていなかった。地面はもちろん土だ。仕方なく立って待つことに。そして待つ。待つ。待つ。パートナーとの会話もほとんど無い。寒いし、眠いし、何もしないのが一番楽だった。

途中弱い雨がぽつぽつと降ってきた。なんでこんな時に降るんだよー!!パートナーが折りたたみ傘を持っていたが、雨が降っては撮影に支障が出る。幸い雨はすぐに止んだ。高地だから天候が変わりやすいのだろう。

ついにだんだんと夜が明け始める。果たして雲海は出ているのだろうか。うーん、薄らと霧はかかっているものの、下まではスケスケで、これでは雲海とは言えない。

何かが光っているのが見える。車のライトだろうか。
でももしかしたら、今からだんだん霧が濃くなってくるかもしれない。せっかくここまできたのだから、ぜひ現れてほしいと祈るばかり。


遠くの方を見ると、確実に雲海はできてきた。あれがこっちに流れてきてくれたらなー。まあ遠くから見てるから、それだけ濃く見えるだけかもしれないけれど。

残念ながら、僕たちの目の前に雲海は現れてはくれなかった。この日の天気予報は午後から雨だった。天候が良くなかったのも影響したのかもしれない。確実に見たいのなら2、3日は粘るべきなのだろう。


それでも立雲峡から眺める竹田城跡はまた違った顔を見せてくれた。微かながらレンズを通して人の動きも見えた。昨日自分たちはあそこにいたんだ。そして誰かがここで僕たちを見ていたんだ。そう考えると、感動に似たような気持ちになった。

今回は見られなかったから、来年にまた挑戦したくなった。来年は車でおじさんが教えてくれたそば屋さんの上のところまで行ってみよう。来年の楽しみがひとつ増えた。

<<ちなみに>>
立雲峡から竹田城跡までは結構距離があるので、かなりズームのできる望遠レンズを持っていないと、キレイに写真に収めることは難しいかもしれません。



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