2011年5月3日火曜日

中国の迷い方・北京を出発

出発駅の北京西駅。まるでお城のようだ。
・「バックパッカー」を知らなかった

2010年7月20日、「中国の迷い方」の旅が始まった。泊まるところはすべてユースホステルだし、今から思えばいわゆるバックパッカーの旅だったが、当時の僕はまだ「バックパッカー」という言葉を知らなかった。旅を終えてからその言葉を知ったとき、ああ、自分がしてきたことはバックパッカーだったんだと、何だか人生の経験値が上がった気がした。

バックパッカーとはいっても、イメージするような大きなリュックサックを背負っていたわけではなく、旅のお供はスーツケースだった。スーツケースを引きながら、あちこち旅をするなんて、今考えれば相当不便なことをしていたが、お金がなかったし仕方なかった。それにその時はそれが普通だと考えていた。

・切符を買うのも一苦労

出発当日までに絶対しておかなければならないのは切符の購入だ。中国の列車の切符は11日前から販売が開始されるのだが、早く買わないとすぐ売り切れてしまう。僕の経験上、販売開始から3日以内に買わないともう手に入らない。当日購入は絶対不可能だ。今はどうだがわからないけれど、当時はまだネット購入が発達しておらず(もしくは僕が方法を知らなかった)、駅のチケット売り場で買うしかなかった。しかしそれがまた大変。


これは広州での写真なのだが、切符を買う窓口はたくさんあるが、どの窓口もかなり行列で、最低でも30分は待たなければならない。中国の人口の多さを実感させられた瞬間だった。

切符購入にはもうひとつ方法がある。街中にある代理店で買うという方法だ。手数料5元をとられるが、微々たる額だし、これならほぼ並ばす、手っ取り早くチケットが手に入れられる。なんでみんな代理店で買わないのだろう?としばしば感じる。

ただ代理店で買うのにも嫌なことがある。とにかく店員の態度が悪いのだ。無愛想だけならまだいいのだが、購入者に対して怒鳴ってくる。切符を買おうとすると、大声で「もう、ないよ!!」みたいな感じ。最初は慣れず本当にイライラした。でもここは中国、チケットを買うくらいでサービス精神を求める日本人の僕の方が間違っているのかもしれない。

・切符の種類

僕が買った切符は「硬座」という一番安いクラスのもの。他には「軟座」という椅子がちょっとふわふわしたものから、「硬卧」というベッドタイプのものもあります。その名の通りベッドは少し硬く、三段式です。一番高いクラスは「軟卧」という軟らかいベッドの席。こちらは二段式で一人当たりの空間も少し広い。

・いよいよ出発

北京西駅に到着。夜10時発列車だったので、8時半頃に到着した。心配性の僕はいつも早めに到着してしまう。駅前では多くの人が地べたに座って、自分が乗る列車が出発するのを待っている。僕もすることがなくて、他の中国人と同じように地べたに座って時が過ぎるのを待っていた。スーツケースが僕の椅子代わりだ。

9時15分くらいになって、駅構内に入ろうと試みる。構内に入るには空港のようなセキュリティーゲートをくぐらなければならないのだが、その前では長い行列ができる。これを知らずに出発ギリギリに駅へ到着すると大変なことになる。しかも僕の前には迷彩服を着た50人以上の若い軍人がたくさんいた。彼らがいるせいで余計に列が長かった。


駅構内はとても広々としており、ここでもあちらこちらでみんな地べたに座って待っている。みんなお喋りしたり、果物を食べながら時間を潰している。中国人って本当におしゃべり好きだよなー。一人で旅をしているのが何だか寂しくなってしまった。

構内にはケンタッキーやマクドナルドもある。中国のチェーン店「李先生」もあるし、コンビニもある。値段はちょっと高めだが、熱いお湯が出るところもあって、みんなカップ麺を買い、そこでお湯を入れて食べる。僕は衛生的にちょっと心配だったから、食べなかった。しょっぱなから身体を壊しては洒落にならない。それにあんまり無駄遣いはできない。買うなら安いところで買う。それくらい当時は切り詰めていた。

待合室にはたくさんのベンチが配置されているのが、人が多すぎて空きはない。ここでも地べたに座る人が大勢いた。なんだ〜どこも空いていないのか。しかたなくまたスーツケースを椅子にして座る。列車に乗るまでもう少しの辛抱だ。

 《続く》

0 件のコメント:

コメントを投稿