2011年5月4日水曜日

中国の迷い方・北京を出発2

・理不尽な乗客

スーツケースに座りながら待っていると、出発20分くらい前に改札口が開きだした。その途端、乗客全員が即座に立ち上がって、その改札口のほうへ群がる。もう席は決まってるんだから、そんなに焦らなくても良いじゃないかって思ったんだけど、どうやらみな上の棚に早く荷物を置きたいがために急ぐらしい。

初めての中国鉄道の列車。日本の特急とはまた違うレトロな感じにワクワクしてきた。これぞ旅だ!、と思った。しかしそんなワクワク感も車内に入った瞬間消え去った。車内の通路は人だらけ。とてもじゃないけど通れなかったので、通路が空くまで礼儀よく待っていた。この日本人的な考え方が悪い方向へと進んだ。後ろのオッサンが「何で動かないんだ!早く行けよ!」とキレてきたのだ。どう考えたって進めないじゃないか!!って僕は思ったが、そのオッサンは無理矢理自分の小太りな身体を押し通そうとする。まったく。なんてヤツだ。これが中国かと肌で感じた。

やっとの思いで、自分の席に到着すると、なんとさっきのオッサンが僕の席に座ってた。「オッサン、ここ僕の席なんだけど」って言ったら、「連れと一緒に座りたいから、お前はあっちに座ってくれ」とを言われた。別に席を換わるのはいいけど、もう少し礼儀正しい態度で言うべきじゃないか。ムキになった僕は「ここは僕の席なのでどいてください」と言い返してやった。しかしオッサンも譲ろうとはしない。ちょっとした口論になってきて、周りの人も加わりだした。「何もめてるの?」「チケット交換したら?」などいろんな声が飛び交った。すべて聞き取れた訳ではなかったが、なんだが周りの人すべてがオッサンの味方をしているように思えた。もうこれ以上続けても無駄だと思った僕はしぶしぶもともとオッサンが座るはずだった席へ。ああ切ない。

軍人たちが棚を占領

気を取り直して、スーツケースを上の棚に上げようとすると、すでにそこは荷物でいっぱいだった。しかもどれも似たようなかばんたち。よく見ると車両の前の方に先ほど駅で見た若い軍人たちが座っていた。彼らは自分の席の棚だけではなく、人の席の棚にまでかばんを置いて占領していた。何これ、軍人の特権!?楽しそうにトランプで遊んでいる彼らを見ると腹が立ってきた。しかし腹を立ててもしょうがなかった。僕は通路側の席だったので、席無しの乗客で溢れている通路にスーツケースを置くことに。何か申し訳ない。

列車の席がちょっぴり不平等

中国の列車はリクライニングができない。しかも背もたれはほぼ90度に近い。これで青島まで9時間。乗車するまでは寝れれば9時間なんてあっという間だろうと考えていたが、これでは寝られそうにはない。自分の体力が持つか心配になってきた。

僕の席は3列シートの通路側なのだが、窓側と比べてちょっぴり不平等だと思うことが。窓側には食べ物やドリンクを置けるくらいの簡単なテーブルが設置されており、窓側の人はそのテーブルにもたれて寝ることができるのだ。通路側にはそんなもたれられるテーブルがない。値段は一緒なのに。しかも通路には「無座(席無しのチケット)」の乗客たちがたくさんいて、こちらにもたれかかって来る。おいおい、ただでさえ狭いのに勘弁してくれよ。

日本人の感覚からすれば、9時間という長距離列車で「無座」のチケットを販売してること自体が信じられないのだが、中国では24時間以上かかる列車の無座のチケットだってを買おうと思えば買える。実際それで行く人もいるらしい。

《続く》

2 件のコメント:

  1. 日本の方から見ると中国では中層部な人々の生活はサバイバルゲームのように見えるでしょうか。。。サバイバルゲームでは礼儀や規律などを問わず、とりあえず生きるためになんでもするっていう世界だよう。

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  2. サバイバルゲームほどじゃないけど、初めて見たときはビックリした。でも生きるために何でもするっていう精神は本当に見習いたいよ!!

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