2011年5月6日金曜日

中国の迷い方・「無座」の過ごし方

・席を分けてあげる

列車内で「無座(座席がないチケット)」の人は通路や連結部分の狭いスペースに立ち往生するしかない。中には小さな椅子を持参して座る乗客もいる。折りたたみ式の簡易な椅子で、駅の売店にもこの椅子が売られている。

昔は通路や座席の下のスペースに平気で寝転んだりする乗客がいたそうだが、今ではさすがに、僕が見た限りではいなかった。ある意味見てみたかったけど。

北京を出発してから、僕のそばにはずっと通路に座りっぱなしの若い女性がいた。この人ずっと立ちっぱなしだなー。疲れていないのかなー、と心配になった僕は、自分の座席のスペースが3分の1くらい余っていたので、「ここに座っていいですよ」と声を掛けた。彼女は丁寧にお礼を言って僕の座席に座った。(たまに、勝手に座ってくる奴もいるが笑)

彼女を座らせてあげたので、窮屈にはなったが助かったことがひとつある。彼女は通路側を向いて座った。つまり僕に背を向ける形となる。僕はその彼女の背中にもたれながら、寝ることができたのだ。正確にはそれほど深い睡眠には入ってなかったかもしれないが、椅子の背もたれにもたれるよりもだいぶ快適だった。少しだけおしゃべりもした。彼女は北京で看護士をしていて、この時は実家に帰るため山東省に向かっているとのことだった。知らない人同士でも気軽におしゃべりできるのが、中国の本当に良いところだ。

それにしても、彼女の背中の温かさが非常に心地よく忘れられなかった。笑

《続く》


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